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院長紹介
ご挨拶

院長木長 健Kinaga Tsuyoshi
2024年5月、神戸市灘区水道筋に「きなが内科・内視鏡クリニック」を開院いたしました。院長の木長 健と申します。
私は大切な弟を大腸がんで失うという経験をいたしました。医師として多くの患者さまを診てきましたが、身近な家族を失うという経験は、早期発見・早期治療の重要性を、より一層強く実感させる機会となりました。このような不幸を減らすことが、当クリニック開院の原点です。
内視鏡医として約25年間、病院や労働衛生機関での勤務、そして多くの事業所での産業医経験を積んでまいりました。その間、胃がん予防はピロリ菌除菌へ、大腸がん予防はポリープ切除へと進化し、個人のリスクに応じた予防医療の時代へと変わってまいりました。
当クリニックでは最新のAI内視鏡システムを導入し、より精度の高い検査を実現しています。また、トイレ付き個室での前処置や、ご希望に応じた鎮静剤の使用など、できる限り苦痛の少ない検査環境の整備に努めております。
同時に、「何でも気軽に相談できる」をモットーに、敷居の低いクリニックを目指しています。健診異常のご相談から生活習慣病の治療まで、患者さまの生活や仕事に寄り添った医療を提供してまいります。
今までにご指導いただいた先生方、出会った患者さま、開院にあたりお力添えをいただいた多くの皆様への感謝を忘れることなく、地域医療に貢献してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
略歴
- 2000年産業医科大学医学部医学科 卒業
- 2000年産業医科大学(臨床研修医)
兵庫県立淡路病院へ出向 - 2003年産業医科大学大学院医学研究科 入学
- 2008年産業医科大学大学院医学研究科 単位習得退学
- 2008年医療法人社団神鋼会(健診センター 医師)
- 2009年医療法人社団神鋼会(健診センター 医長)
- 2015年社会医療法人神鋼記念会(健診センター 医長)
- 2016年社会医療法人神鋼記念会(健診センター 副部長)
- 2019年社会医療法人神鋼記念会(総合健康管理センター 副部長)
- 2020年社会医療法人神鋼記念会(総合健康管理センター 担当部長)
- 2021年一般財団法人淳風会(健康管理センター 上部消化管内視鏡担当医長)
- 2024年きなが内科・内視鏡クリニック 院長
専門医・資格・所属学会
- 日本消化器内視鏡学会上部消化管内視鏡・大腸内視鏡スクリーニング認定医
- 人間ドック健診専門医・指導医
- COH労働衛生コンサルタント
- 日本医師会認定産業医
ドクターズインタビュー
神戸市の王子公園駅前に2024年5月に開院したきなが内科・内視鏡クリニック。最新のAI内視鏡システムを導入し、豊富な経験を活かした高度な専門診療をご提供する一方で、地域の皆様が気軽に相談できる親しみやすいクリニックを目指し日々診療にあたっております。
この二つの想いを大切にしながら、地域医療に貢献していきたいと語る院長の木長 健先生に、医療への想いと診療への姿勢についてお話を伺いました。
医師として大切にしている想い

医師を志すきっかけについてお聞かせください
元々、海外での医療活動に強い関心を持っていました。特に恵まれない地域での医療支援に携わりたいという思いがありました。学生時代を過ごしたキリスト教系の学校で、宣教師の方々の献身的な奉仕の姿に深い感銘を受けたことも、その思いを強くするきっかけとなりました。
しかし、実際に宣教師の方々の生活を間近で見る中で、自分にはそこまでの完全な奉仕の生き方は難しいと気づきました。それでも、人のために尽くすという基本的な姿勢は、医師として大切にしている想いの一つです。
産業医時代から内視鏡検査をかなりの数をされてきたとか…
私は、内視鏡が好きなのです。単純に好きだからこそ、より丁寧な検査ができると考えています。内視鏡検査は患者さまにとって緊張や不安を伴う検査です。そのため、お一人ひとりの患者さまに寄り添った診療を心がけています。検査による「悪い思い出」は患者さまの記憶に強く残ります。できる限り苦痛の少ない検査を心がけ、「次も受けよう」と思っていただけるような環境づくりを大切にしています。
リラックスした雰囲気で検査を受けていただくための工夫
クリニックの内装や雰囲気づくりにも配慮し、患者さまの緊張を和らげる工夫をしています。入口の壁画は、患者さまに少しでもリラックスしていただきたいという思いを込めて制作を依頼しました。クリニックの中が全体的に丸い印象で柔らかいイメージで作ったのもそのためです。
早期発見・予防医療への強い想い

早期発見・予防医療についての考えをお聞かせください
大切な人を守るために、
早期発見で防げる命があります。
実は、実弟が35歳で直腸がんと診断され、37歳で亡くなりました。弟は長年、痔だと思い込んで対症療法の薬だけをもらい続けていましたが、ある日、かかりつけ医の診察で重症度が判明し、大病院への紹介となりました。「もう少し早期に発見できていれば.…」と悔しくてなりません。この経験から、がんの早期発見・治療の重要性を改めて痛感しています。胃がんはピロリ菌の除菌で、大腸がんは定期的な検査でリスクを大きく減らすことができます。このような不幸を減らすことが、私がこの診療をおこなう意味であり、このクリニックが存在する意義だと考えています。
最新技術と経験を活かした診療

AI内視鏡システムについて教えてください
当クリニックでは最新のAI内視鏡システムを導入しています。このシステムは病変の発見をサポートし、より確実な検査を可能にします。ただし、AIはあくまでもツールです。むしろAIの導入により、より丁寧な撮影を心がけるようになりました。AIが適切な評価をおこなえるような画像を撮影する技術は、まだ人間にしかできない部分です。最終的な判断は医師がおこない、AIと協調しながら、より精度の高い診断を目指しています。
患者さまに寄り添う医療を目指して

患者さまとの関係づくりについてお考えをお聞かせください
内視鏡検査は患者さまにとって不安や緊張を伴うものです。その気持ちに寄り添い、できる限り負担の少ない検査を心がけています。クリニックの内装や雰囲気づくりにも配慮し、壁画やインテリアの色使いなど、リラックスしていただける空間を目指しました。
「積極的に受けたい」とまではいかなくても、「仕方なく受けよう」と思っていただけるところまでは持っていきたい。そのような思いで、敷居の低いクリニックづくりを心がけています。
地域医療への貢献

地域のクリニックとしての役割をどのようにお考えですか
「とりあえず相談してみよう」と思っていただける存在でありたいと考えています。気になることがあっても、専門クリニックへの受診に躊躇される方は多いと思います。当クリニックでは、まずは気軽に相談していただき、必要に応じて専門的な検査や治療につなげていく。そのような、地域に根差した医療を実践していきたいと考えています。
過敏性腸症候群の患者さまも予想以上に多く来院
中学生から社会人まで、症状により学校や仕事に支障をきたすケースも見られます。産業医としての経験から、体調の不調は仕事や学業のパフォーマンスに大きく影響することを知っています。そのため、症状の改善を通じて、患者さまが本来持っている能力を最大限発揮できるようサポートしていきたいと考えています。
患者さまへのメッセージ

最後に、ホームページをご覧になる方々へメッセージをお願いします
気になることがあれば、
まずは相談にお越しください
些細な心配でも構いません。早期発見・早期治療のために、できるだけ早い段階での受診をおすすめします。
診察の結果、別の病気であったり、心配ない状態であったりしても、怒られることは決してありません。不安だからこそ受診されるわけですから、「ここで良いのだろうか」などとご心配なさらずに、気軽に相談していただければと思います。
地域の皆様の健康な生活をサポートできるよう、これからも最善を尽くしてまいります。