自分でできる診断テストと、お腹の張りを改善する最新の治療法

こんにちは、神戸市灘区の きなが内科・内視鏡クリニック です。
通勤途中や会議の前、急にお腹が痛くなったり、張って苦しくなったりすることはありませんか?
検査で腸に炎症や腫瘍などの明らかな異常がないにもかかわらず、こうした不快な症状が続く場合、それは 過敏性腸症候群(IBS) かもしれません。実は日本人の約10〜20%が悩んでいると言われる、非常に身近な疾患です。
今回は、ご自身でできるチェックリストと、当院での診断・治療のアプローチについてお伝えします。
1.IBSセルフチェック:あなたの「お腹の弱さ」を判定

まずは、ご自身の症状を振り返ってみましょう。以下の項目に当てはまるものはありますか?
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【判定の目安】
最初の項目(繰り返す痛み)に該当し、かつそれ以降の項目のうち2つ以上に当てはまる場合は、IBSの可能性が高いと考えられます。
見逃してはいけない「危険サイン」
ただし、以下の症状がある場合は、IBSではなく大腸がんや 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など) といった別の病気が隠れている可能性があります。これらは「アラームサイン」と呼ばれ、早急な検査が必要です。
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これらのサインが一つでもある場合は、自己判断せず、すぐに消化器内科を受診してください。
₂.実は4つある?IBSのタイプ別の特徴
IBSは、便の形状によって大きく4つのタイプに分けられます。ご自身がどのタイプに近いか知ることで、対策が立てやすくなります。
| 下痢型 | 突然の激しい腹痛と、水のような下痢が特徴。男性に多く、緊張や不安がきっかけで症状が悪化しやすいタイプです。 |
| 便秘型 | 腹痛があるのに便が出にくい、あるいは出てもウサギのフンのようなコロコロした硬い便が出るタイプ。女性に多く見られます。 |
| 混合型 | 下痢と便秘を交互に繰り返します。症状の予測が難しく、日常生活への影響が大きいタイプです。 |
| 分類不能型 | 上記のいずれにも当てはまらないタイプです。
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3.「異常なし」を確認することが治療の第一歩

IBSの診断で最も重要なのは、「本当に腸に異常がないか」を確認することです。
IBSの症状は、大腸がんや難病指定されている潰瘍性大腸炎などの初期症状と非常によく似ています。そのため、問診だけで「ストレスのせい」と決めつけるのは危険です。
当院では、大腸カメラ検査を行い、腸の粘膜にがんや炎症がないことを確実に確認した上で(除外診断)、IBSの確定診断を行います。
「腸の中はきれいですよ」と医師から伝えられることで、「悪い病気ではない」という安心感が生まれ、それだけでストレスが減り症状が軽くなる患者様も少なくありません。
当院では、鎮静剤を使って眠っている間に終わる検査や、AI技術を用いた高精度な検査を行っており、苦痛の少ない検査に力を入れています。
4.お腹の張りを変える!治療法とセルフケア
IBSと診断された場合、治療は「生活習慣の改善」「食事療法」「薬物療法」の3本柱で行います。
① 食事療法:腸に合うものを見つける

暴飲暴食や脂っこいもの、刺激物を控えるのが基本ですが、近年注目されているのが 低FODMAP(フォドマップ)食事療法 です。小腸で吸収されにくく、大腸でガスを発生させやすい糖質(FODMAP)を控える方法です。
- ・控えてみる食品(高FODMAP): 小麦(パン・うどん)、玉ねぎ、ニンニク、牛乳など。
- ・積極的に摂りたい食品(低FODMAP): お米、バナナ、トマト、魚、肉など。
- ・納豆などの発酵食品について: 一般的に腸に良いとされる納豆やヨーグルトですが、人によってはガスが増える原因になることもあります。食べた後に調子が悪くなる場合は、一時的に控えて様子を見てください。
② 最新の薬物療法

以前に比べて、お薬の選択肢も格段に増えました。
- ・腸の運動を整える薬: 下痢や便秘の波を穏やかにします。
- ・便の水分バランスを調整する薬: 便の硬さをちょうど良く調整します。
- ・漢方薬: 体質に合わせて処方します。
- ・プロバイオティクス: ビフィズス菌などで腸内環境を整えます。
まとめ:お腹の悩みは「心と体のサイン」です

過敏性腸症候群は、決して「気のせい」でも「わがまま」でもありません。脳と腸が連携して出している、体からの重要なサインです。
当院の院長は「何でも気軽に話しかけて相談してもらえること」をモットーに、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた治療を提案しています。
「どこに行っても良くならなかった」「おならや便の悩みを誰にも言えない」という方も、ぜひ一度きなが内科・内視鏡クリニックへご相談ください。
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