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大腸ポリープ切除後の食事・仕事・運動|納豆やお寿司、コーヒーはいつから?

2026.02.28

こんにちは、神戸市灘区の きなが内科・内視鏡クリニック です。

当院では大腸カメラ検査中にポリープが見つかった場合、その場での日帰り切除を行っております。

ポリープを切除することは将来の大腸がん予防に直結する非常に重要な処置ですが、切除した部分は一時的な 傷口 となります。

そのため、術後の1週間〜10日間は、傷口からの出血や合併症を防ぐための 安静期間 として、食事や生活に少し気を使っていただく必要があります。

今回は、患者様から特によくいただく 食事・仕事・運動 に関する疑問を、当院の指導基準に基づいてQA形式でお伝えさせていただきます。

 

1.食事についての不安:いつから何を食べられる?

切除後の食事は、 消化が良く、腸に負担をかけないもの が基本です。

Q:普通の食事にはいつから戻せますか?

A: 基本的には術後1週間を目安に、段階的に普通の食事へ戻していきます。

術後3日間は特におかゆやうどんなどの消化の良いものを中心にし、1週間後の出血がないことを確認して、徐々に制限を解除していくのが安全です。

Q:食べてはいけないもの、避けるべきメニューは?

A: 術後1週間(回復期間)は、以下の食品を避けてください。

・脂っこいもの: 揚げ物(唐揚げ、天ぷら)、ラーメン、カレー、グラタン、脂身の多い肉

・刺激物: 唐辛子、わさび、カレー粉などのスパイス

・食物繊維が多く消化に悪いもの: きのこ類、海藻類(わかめ、昆布)、こんにゃく、ごぼう、レンコン、玄米、皮や種のある果物

Q:おすすめのレシピやメニューはありますか?

A: 腸に優しい以下のメニューがおすすめです。

・主食: おかゆ、よく煮込んだうどん、食パン(耳なし)、そうめん

・おかず: 豆腐、卵料理(茶碗蒸し、卵とじ)、白身魚の煮付け、鶏ささみ、はんぺん、じゃがいもの煮物

※野菜は繊維の少ないものを柔らかく煮て食べてください。

Q:納豆は食べても大丈夫ですか?

A: 納豆は体に良い食品ですが、大豆そのものは消化に時間がかかるため注意が必要です。

ひきわり納豆 であれば術後数日から取り入れていただけますが、通常の 粒納豆 は消化の負担になるため、術後1週間は控えていただくのが無難です。

Q:お寿司(生魚)はいつから食べられますか?

A: お寿司などの生魚は消化が悪く、食中毒のリスクもゼロではないため、術後1週間は控えてください。

お魚を食べる場合は、タラやカレイなどの白身魚を 煮る・蒸す などして加熱したものがおすすめです。

Q:おやつにケーキやプリン、果物は食べられますか?

A: プリンやゼリー(果肉なし)、ヨーグルトは当日からでも可能です。

ケーキは脂質が多いため、術後数日は避け、回復具合を見て少量からにしてください。果物は、バナナや缶詰の桃などは良いですが、イチゴやキウイなど種のあるもの、パイナップルなど繊維の多いものは1週間控えてください。

Q:コーヒーや紅茶はいつから飲めますか?

A: カフェインは腸を刺激するため、術後1週間程度は控えるのが理想的です。どうしても飲みたい場合は、術後3日目以降に、薄めのものを少量飲む程度にとどめてください。

Q:お酒(アルコール)は飲んでもいいですか?

A: アルコールは血行を良くし、切除した傷口からの出血リスクを最も高めます。術後最低1週間は禁酒が鉄則です。ノンアルコールビールであっても、炭酸が腸を刺激するため、術後数日は控えてください。

2.仕事・運動・日常生活についての不安

Q:仕事はいつから復帰できますか?

A: デスクワークであれば、体調に問題がなければ翌日から復帰可能です。

しかし、重い荷物を持つ、体を激しく動かす、長時間立ちっぱなしといったお腹に力がかかるお仕事(腹圧がかかる業務)は、出血予防のため1週間程度控えていただくか、配置転換をご検討ください。

Q:運動(ウォーキング、ゴルフ、ジムなど)は?

A: 散歩程度の軽いウォーキングは術後34日目から可能ですが、ジョギング、ゴルフ、テニス、筋トレなどの激しいスポーツは、腹圧がかかり出血の原因となるため、術後1週間〜2週間は控えてください。

Q:お風呂(入浴)は大丈夫ですか?

A: 血行が良くなりすぎると出血のリスクがあるため、当日から術後3日目頃まではシャワーのみにしてください。湯船に浸かるのは術後4日目以降、長湯やサウナは1週間後からが目安です。

Q:車の運転はしてもいいですか?

A: 検査で鎮静剤を使用した場合は当日の運転は禁止です。また、ポリープ切除後は予期せぬ出血や体調変化のリスクがあるため、術後34日間は車の運転や遠出を控えて安静に過ごしてください。

Q:旅行や出張の予定があるのですが?

A: 万が一、旅先で出血が起きた場合に適切な処置が遅れる可能性があるため、術後1週間(できれば2週間) は、飛行機移動を含む遠出や旅行・出張は避けてください。

3.もしもの時の対応と心構え

Q:術後の便の色が気になります

A: 検査の影響で便が一時的に緩くなったり、少量の血が混じったりすることがあります。トイレットペーパーにつく程度の少量の出血であれば様子を見ていただいて構いません。

Q:すぐに病院に連絡すべき症状は?

A: 以下の症状がある場合は、すぐに当院へご連絡ください(夜間・休日の場合は救急外来を受診してください)。

・便器が真っ赤になるほどの大量の出血

・レバーのような血の塊が出る

・黒いタール状の便が出る(胃や大腸からの出血のサイン)

・激しい腹痛や発熱、めまい

Q:うっかり普通の食事を食べてしまったら?

A: 一度の食事ですぐに問題が起きるわけではありませんが、その後は数日間、お粥やうどんなど消化の良い食事に戻して安静にしてください。腹痛や出血がないか経過をよく観察してください。

まとめ:1週間後の 未来への贈り物 のために

大腸ポリープの切除は、将来の大腸がんを予防するための非常に有効な手段です。

術後の約1週間、食事や生活に制限があるのは少し大変かもしれませんが、これはせっかく摘み取った がんの芽 の跡地(傷口)をきれいに治し、10年後の元気なご自身を守るための大切な期間です。

当院では、ポリープ切除後の不安やお悩みにも丁寧にお答えしています。もし術後の生活で気になることがあれば、些細なことでもお気軽にご相談ください。

院長 木長 健

執筆者

きなが内科・内視鏡クリニック
院長 木長 健

専門医・資格・所属学会

  • 日本消化器内視鏡学会上部消化管内視鏡・大腸内視鏡スクリーニング認定医
  • 人間ドック健診専門医・指導医
  • COH労働衛生コンサルタント
  • 日本医師会認定産業医

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