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なぜ「要精密検査」を放置してはいけないのか? 著名人の事例に学ぶ、大腸がんの「早期発見」と「進行」の分かれ道

2026.01.05

大腸がんの特性と、私たちが取るべき行動について

こんにちは。

きなが内科・内視鏡クリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。

最近、著名な方々のがん公表のニュースが続いており、特に大腸がんに関するお二人の事例は、私たちに「発見のタイミング」がいかに重要かを痛感させます。

タレントの浜村淳さんと、ものまねタレントのSeikoさんのケースは、大腸がん治療の「明暗」を分けるものが何であるかを明確に示しています。

今回は、この対照的な事例を基に、大腸がんの特性と、私たちが取るべき行動について専門家の立場からお伝えいたします。


  1. 早期発見か、進行か。二つの事例が示す「ステージ」の重み

先日、タレントの浜村淳さんが大腸がんの手術を受けることが報じられました。非常に幸いなことに、がんは早期の段階で発見されており、医師団からも術後は良好な経過が見込まれるとされています。

その一方で、松田聖子さんのものまねで知られるSeikoさんは、今年2月に直腸S状結腸癌がんが判明した際、すでにステージ4(末期がん)であったという非常に厳しい現実を公表されました。Seikoさんの場合、がんは肝臓、骨、肋骨など全身に転移している状態でした。

このお二人の状況は、同じ「大腸がん」という病気であっても、発見された「ステージ(病期)」によって、その後の治療方針や予後がまったく異なることを示しています。

大腸がんは「静かな病気」

大腸がん(結腸・直腸がん)は、日本人のがん死亡原因の上位を占める病気です。この病気の最も恐ろしい点の一つは、初期段階では自覚症状がほとんどないことです。

症状(腹痛、血便、便通異常など)に気づいてから受診した時点では、すでに病状が進行していることも少なくありません。まさに「サイレントキラー」と呼ぶべき病気であり、自覚のないうちに進んでしまうのです。


  1. 健診の「要精密検査」は、がんから命を守る最大のチャンス

では、浜村淳さんのように早期発見を実現するには、どうすればよいのでしょうか。その答えは、症状が出る前の「検診」にあります。

便潜血検査の「陽性」を見逃さない

健康診断などで行われる「便潜血検査」は、便に目に見えない微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。ここで「陽性」という結果が出た場合、それは消化管のどこか(多くはポリープやがん)から出血しているサインです。決して放置せず、必ず大腸カメラなどの精密検査を受けてください。

「グレーゾーン」の放置が命取りに

以前、タレントの堀ちえみさんも、人間ドックで「要再検査」の指摘を受け、精密検査を受けた経験から「グレーゾーンは早く白黒ハッキリさせた方がいい」と語っておられました。「要再検査」や「要精密検査」という通知は、ご自身の身体が発している重要なメッセージであり、未来の健康を守るための最大のチャンスなのです。

身体のサインに気づく

進行がんの宣告を受けたSeikoさんは、診断の約1年前から吐き気やふらつきといった不調が続き、検査で肝機能の異常が見つかったとされています。

意図しない体重減少、長引く吐き気、胃もたれ、胸焼け、げっぷ、お腹の張り(腹部膨満感)、便秘や下痢といった便通の異常は、単なる体調不良ではなく、深刻な病気が隠れているサインかもしれません。

  1. 「がんになる前」に防ぐ。大腸カメラの重要性

大腸がんの多くは、まず良性の「ポリープ(特に腺腫性ポリープ)」として発生し、それが数年から十数年かけてゆっくりとがん化していくことが知られています。

つまり、がんになる前の「ポリープ」の段階で発見し切除してしまえば、将来の大腸がんを予防できるのです。これを可能にするのが「大腸カメラ(大腸内視鏡検査)」です。

大腸カメラは、ポリープを発見できるだけでなく、その場で切除(日帰り手術)することも可能です。また、万が一ポリープがすでにがん化していても、ごく早期の段階であれば、お腹を切らずに内視鏡手術だけで完治が目指せるケースも多くあります。

当院の内視鏡検査

当院は、胃がん・大腸がんの撲滅を目指し、苦痛の少ない内視鏡検査に注力しています。

「胃カメラはオエッとなって辛い」というイメージから検査をためらっている方も多いですが、鎮静剤(麻酔)を使用し、ウトウトと眠っているようなリラックスした状態で検査を受けていただくことが可能です。

また、胃の不調(胃もたれなど)と大腸の不調(便通異常など)の両方が気になる方には、「胃カメラと大腸カメラの同日検査」も実施しています。鎮静剤の使用が一度で済み、時間的なご負担も軽減できます。

ポリープ切除後の生活

検査でポリープを切除した場合、術後1週間程度は、出血や穿孔(腸に穴が開く)といった合併症のリスクがあるため、安静が求められます。この期間は、飲酒、激しい運動、腹圧のかかる作業などは避ける必要があります。

  1. 検査を先延ばしにしないことが、未来を守る第一歩

著名人の方々のニュースは、決して「他人事」ではありません。

健康診断や人間ドックで「便潜血陽性」や「要精密検査」を指摘されたまま、多忙などを理由に検査を先延ばしにしていませんか?

ご自身の健康に関心を持ち、早期発見・早期治療のために一歩を踏み出すことが、ご自身の未来を守ることに直結します。

長引くお腹の不調、急な体重減少、便通の異常など、少しでも気になる症状がある方は、お気軽に当院にご相談ください。

院長 木長 健

執筆者

きなが内科・内視鏡クリニック
院長 木長 健

専門医・資格・所属学会

  • 日本消化器内視鏡学会上部消化管内視鏡・大腸内視鏡スクリーニング認定医
  • 人間ドック健診専門医・指導医
  • COH労働衛生コンサルタント
  • 日本医師会認定産業医

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