神戸市 きなが内科・内視鏡クリニックが解説

「トイレットペーパーに血がついていた」
「健康診断の便潜血検査で『陽性』の通知が届いた」
このような経験に、ドキッとしたり、大きな不安を感じたりしたことはありませんか?
私たち、きなが内科・内視鏡クリニックは、「胃がん・大腸がんで亡くなる不幸をなくしたい」という強い想いのもと開院しました。だからこそ、血便や便潜血陽性というお身体からの重要なサインを、「きっと痔だろう」「症状はないから大丈夫」と自己判断で見過ごしてほしくないのです。
今回は、これらのサインの裏に隠された病気のリスクと、精密検査としての「大腸カメラ(大腸内視鏡検査)」がいかに重要かについてお伝えします。
「血便」と「便潜血陽性」— 見過ごしてはいけないSOSサイン
血便や便潜血陽性は、消化管のどこかで出血が起きていることを示す危険信号です。
血便(目に見える出血)

鮮やかな赤い血であれば痔の可能性もありますが、大腸がんや大腸ポリープ、炎症性腸疾患など、重大な病気の可能性も常に考えなくてはなりません。「どうせ痔だろう」という思い込みが、がんの発見を遅らせる最も危険な落とし穴です。
便潜血陽性(目に見えない出血)

これは大腸がんのスクリーニング検査であり、陽性という結果は「精密検査が必須」のサインです。データによると、便潜血陽性の方が大腸カメラを受けた場合、約3人に1人にポリープ(将来がん化する可能性のあるもの)が、そして約25人に1人に大腸がんが発見されるという報告もあります。
「症状がないから大丈夫」なのではなく、「症状がないうちにがんやその芽を見つけるための検査」と捉え、必ず精密検査を受けてください。
なぜ「質の高い」大腸カメラ検査が必須なのか?

血便や便潜血陽性の原因を正確に突き止め、そして未来の大腸がんを予防するために、大腸カメラは他のどの検査よりも優れた、最も重要な検査です。
1.大腸全体を直接観察できる
肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸まで、大腸の粘膜全体をリアルタイムで詳細に観察します。出血の原因となっている病変(がん、ポリープ、炎症など)を直接、確実に見つけ出します。
2.その場で診断を確定できる(生検)
疑わしい部分が見つかれば、その場で組織の一部を採取して確定診断につなげることができます。
3.その場で治療・がん予防ができる(ポリープ切除)
これが大腸カメラの最大のメリットです。大腸がんの多くは良性のポリープががん化して発生します。検査中にこの前がん病変であるポリープを発見した場合、その場で切除することが可能です。これは、将来発生するかもしれなかった大腸がんの芽を摘み取る「がん予防」に他なりません。
きなが内科・内視鏡クリニックの「安心・高精度」な大腸カメラ

当クリニックでは、陽性の結果に不安を抱える患者様が、安心して精密な検査を受けられる体制を整えています。
専門性を持つ医師による検査
院長の木長は「日本消化器内視鏡学会の大腸内視鏡スクリーニング認定医」であり、「人間ドック健診専門医・指導医」でもあります。健診結果を専門的に解釈し、質の高い検査を提供するための豊富な経験と知識があります。
AIによる見逃し防止サポート
検査には最新のAI画像診断支援システムを導入しています。AIが微細なポリープを検知し、医師の診断をサポートすることで、見逃しの少ない高精度な検査を追求します。
苦痛を徹底的に抑えた検査
多くの方が不安に感じる検査中の苦痛を軽減するため、鎮静剤の使用を推奨しています。ほとんどの方がウトウトと眠っている間に検査が終わり、「全くつらくなかった」というお声をいただいています。
サインを見逃さず、未来の自分を守る選択を

血便や便潜血陽性は、病気からのサインであると同時に、ご自身の健康と向き合い、大腸がんを予防する絶好の機会でもあります。
症状に気づいたり、健診で陽性を指摘されたりしたら、決して放置したり先延ばしにしたりしないでください。院長は「何でも気軽に話しかけて相談してほしい」と考えています。不安な気持ちを抱えたままにせず、ぜひ一度ご相談ください。
神戸市灘区、阪急「王子公園駅」すぐの当クリニックが、皆様の健康と未来を守るお手伝いをいたします。




