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緑色のうんちが出たけれど大丈夫?

2025.09.24

原因と対処法を解説します!

「あれ?うんちの色がいつもと違う緑色だ!」

ある日、突然緑色のうんちが出て驚いた経験はありませんか? 見慣れない色に「もしかして何か病気?」と不安になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、緑色のうんちが出たからといって、必ずしも病気とは限りません。まずは、落ち着いてその原因を探ってみましょう。

便の色は体の状態を示すバロメーター

便の色は、私たちが食べたものや、体の消化機能、腸内環境など、さまざまな状態を教えてくれる大切なサインです。

健康的な便は、一般的に黄褐色とされています。これは、肝臓で作られる胆汁(たんじゅう)という消化液の色素が、腸内で正常に変化した結果です。この胆汁は、通常は腸内細菌の働きによって茶色へと変化しながら便に混ざります。

ところが、このプロセスに何らかの変化が起きると、便の色も変わることがあるのです。

緑色のうんちが出る主な原因は?

緑色のうんちが出る主な原因は、大きく分けて以下の3つが考えられます。


  1. 食生活の変化

最も多いのが、食べ物による影響です。

・緑黄色野菜の過剰摂取: ほうれん草、ケール、ブロッコリーなどの野菜には、葉緑素(クロロフィル)が豊富に含まれています。これらを一度にたくさん食べると、消化しきれなかった葉緑素がそのまま便に混ざり、便が緑色になることがあります。

・青汁やサプリメント: 葉緑素を多く含む青汁などを飲んだ後も、便の色が緑色になることがあります。


  1. 消化機能の低下

暴飲暴食やストレス、疲労などで胃腸の働きが弱まると、胆汁が十分に分解されないまま便として排出されることがあります。また、下痢などで腸の通過時間が速すぎると、胆汁の色素が変化する前に便が体外に出てしまうため、緑色に見えることがあります。


  1. 腸の病気

食生活や一時的な体調不良が原因ではない場合、胃腸の病気が隠れている可能性もあります。

・急性腸炎: 細菌やウイルスによる腸炎で腸の働きが弱っている場合、便が緑色になることがあります。下痢や腹痛、吐き気などの症状を伴うことが多いです。

・黄疸や溶血性貧血: 胆汁の成分であるビリルビンが体内でうまく処理されない病気でも、便が緑色になることがあります。

「緑色の便+こんな症状」は要注意!

食事や体調不良が原因であれば、通常は数日以内に元の色に戻ります。しかし、緑色の便に加えて、以下のような症状が見られる場合は、何らかの病気が隠れている可能性がありますので注意が必要です。

・下痢や腹痛、発熱、吐き気が続いている

・体のだるさや体重減少がある

・便に血が混ざっている(黒い、赤い便も含む)

・長く(1週間以上)緑色の便が続いている

特に、緑色だけでなく、黒い便や赤い便が出た場合は、消化管からの出血が疑われます。これらの便が出た場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

緑色の便が出たときの対処法

心配のないケースであれば、まずはご自身の食生活や生活習慣を見直すことが大切です。

・緑黄色野菜や食物繊維の摂りすぎに心当たりがあれば、一時的に量を減らしてみる。

・暴飲暴食や脂質の多い食事を控え、胃腸に優しい食事を心がける。

・ストレスや睡眠不足が原因と考えられる場合は、十分な休息を取る。

迷ったら当院へご相談ください

緑色の便は多くの場合は心配いりませんが、不安な気持ちを抱えたまま過ごすのはつらいものです。

「緑色の便が続く」「便の色以外にも気になる症状がある」という場合は、ぜひ一度、当院までご相談ください。丁寧な問診や、必要に応じて内視鏡検査などで腸の状態を詳しく調べ、適切な診断と治療をご提案いたします。

ご自身の便を毎日チェックすることは、健康管理の第一歩です。日頃から便の状態に関心を持ち、気になることがあれば医療機関にご相談ください。

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