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胃カメラは何歳から?20代・30代でも「見過ごせない」胃のサインと検査の重要性

2025.09.17

胃カメラは何歳から?

「胃カメラ検査」と聞くと、まだ自分には関係ない、高齢になってから受けるものだと思っていませんか?しかし、実は20代・30代の比較的若い世代の方でも、胃カメラ検査が強く推奨されるケースがあるのをご存知でしょうか。今回は、胃カメラ検査の重要性とともに、特に若年層で注意すべき胃のサインについてご紹介します。

胃カメラ検査の重要性:早期発見が未来を拓く

胃カメラ(正式名称:上部消化管内視鏡検査)は、食道、胃、十二指腸の内部を直接観察できる非常に重要な検査です。この検査の最大の目的の一つは、胃がんの早期発見です。

胃がんは日本人にとって非常に多く見られる病気であり、以前は治癒が難しいケースも少なくありませんでした。しかし、医学の進歩により、早期に発見された胃がんの予後は非常に良好になっています。問題は、胃がんの初期段階ではほとんど自覚症状がないことです。そのため、症状が出てからでは病気が進行している可能性があり、治療が難しくなることもあります。

早期発見のためには、症状がないうちから定期的に検査を受けることが大切です。

20代・30代でも胃カメラ検査が推奨されるケース

若年層だからといって胃の病気とは無縁ではありません。特に以下のいずれかに当てはまる方は、年齢に関わらず胃カメラ検査を検討することをお勧めします。

  1. 「胃がんの大きなリスク因子」ピロリ菌感染の可能性

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の内部に生息する細菌で、胃がんの一番大きなリスク因子であると言われています。ピロリ菌に感染すると、慢性的な胃の炎症が起こり、40歳頃から萎縮性胃炎へと進行し、胃がんを発症するリスクが非常に高まります。

ピロリ菌は、主に56歳頃までの未成熟な胃に感染すると慢性感染すると言われています。もしご自身が幼少期に感染する機会があったかもしれない、と感じる方や、家族に胃がんや胃潰瘍の既往がある方は、ピロリ菌検査を検討する価値があります。現在ピロリ菌に感染している方や、過去に感染していた方は、12年に1回の胃検診が推奨されています。 当院では、胃カメラ検査と同時にピロリ菌の有無を確認する検査(迅速ウレアーゼ法など)を行うことも可能ですし、内視鏡検査を伴わない尿素呼気試験、便中抗原測定、血液検査といった方法でピロリ菌の検査を行うことも可能です。

  1. 胃の不調や消化器症状が続いている場合

下記のような症状が一時的ではなく、繰り返し現れたり、長期間続いたりする場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。これらは、胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎などの消化器疾患のサインかもしれません。

  • ・上腹部が痛む、みぞおちが痛む(特に空腹時)
  • ・胃に不快感がある、胃がもたれる
  • ・胸焼けがする、酸っぱいものが喉元まで込み上げる
  • ・喉につかえ感がある
  • ・吐き気がする
  • ・食欲がない、体重が急に減った
  • ・黒い便が出る

特に、胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある方は、ピロリ菌感染が原因で再発しやすいと言われているため、定期的な検査が重要です。

  1. 健康診断で「要精密検査」の指摘を受けた場合

会社の健康診断や人間ドックで、「貧血」「便潜血陽性」「バリウムによる胃の検診で異常」などを指摘された場合、「要精密検査」という結果が出ることがあります。精密検査の通知は、必ずしも深刻な状態とは限りませんが、何らかの病気が隠れている可能性を示唆しています。自己判断で放置せず、必ず専門の医療機関で詳しい検査を受けましょう。

きなが内科・内視鏡クリニックの胃カメラ検査

当クリニックでは、患者様の負担を最小限に抑えつつ、精度の高い胃カメラ検査を提供しています。

  • 苦痛を抑える内視鏡検査: 口から挿入する経口挿入法と、鼻から挿入する経鼻挿入法のどちらでも、細径内視鏡を使用しています。経鼻内視鏡は舌の根元に触れにくいため、吐き気が起こりにくいというメリットがあります。ご希望に応じて鎮静剤の使用も可能であり、寝ている間に検査を終えることも可能です。
  • AIによる画像診断支援: FUJIFILM社の内視鏡画像診断支援システム「CAD EYE」を導入しており、膨大な臨床データから深層学習を活用して開発されたAIが、一見分かりにくい粘膜の病変も識別し、胃がんや食道がんの早期発見に努めています。
  • 人間ドック健診専門医・指導医による診察: 院長は人間ドック健診専門医・指導医の資格を有しており、長年の経験と専門知識に基づいて皆様の健康をサポートいたします。
  • 便利なWEB予約: 胃カメラ検査はWEBからご予約いただけますので、お気軽にご利用ください。

胃カメラ検査は、胃がんをはじめとする消化器疾患の早期発見・早期治療に不可欠な検査です。年齢に関わらず、胃の不調が続く方、ピロリ菌感染が気になる方、健康診断で異常を指摘された方は、ぜひ一度当クリニックにご相談ください。若いうちから胃の健康に意識を向け、適切な検査を受けることが、将来の健康を守る第一歩となります。

きなが内科・内視鏡クリニックは、神戸市灘区の阪急神戸線王子公園駅東口より徒歩3分の場所にございます。ご心配な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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