原因と大腸がんの関連性、改善策を解説
「最近、便が硬くてコロコロしている・・・これって大丈夫?」
ウサギのフンのように硬くて小さな「コロコロうんち」が続くと、お腹がスッキリしないだけでなく、何か病気が隠れているのではないかと不安になりますよね。
実は、コロコロうんちはあなたの体からの大切なサインかもしれません。今回は、コロコロうんちが出る原因と、大腸がんとの関連性や改善策についてお伝えします。
コロコロうんちができるメカニズム
健康的な便は、水分をたっぷり含んだバナナのような形をしています。うんちの約8割は水分で、残りのほとんどは腸内細菌や剥がれた腸粘膜、そして食べ物のカスでできています。
しかし、うんちが腸内に長時間滞在すると、大腸が水分を過剰に吸収してしまいます。その結果、うんちが硬く、小さくちぎれたコロコロうんちになってしまうのです。
コロコロうんちの主な原因
コロコロうんちの多くは、日常生活のちょっとした習慣が原因で起こります。心当たりがないかチェックしてみましょう。
水分と食物繊維の不足
水分の摂取量が少ないと、便の水分が足りなくなり硬くなります。また、便のかさを増す食物繊維が不足すると、うんちの量が減り、腸が刺激されにくくなって便秘につながります。
ストレスや緊張
過度なストレスや緊張は、自律神経のバランスを乱し、腸の動きを鈍らせてしまいます。腸の動きが停滞すると、便が腸内に留まる時間が長くなり、コロコロうんちになりやすくなります。
運動不足
体を動かさないと、腸の働きも鈍くなります。特に、腹筋が弱い方は便を押し出す力が不足し、便秘になりがちです。
過敏性腸症候群(IBS)
ストレスが原因で、腸が過敏に痙攣する病気です。便秘と下痢を繰り返すことも多く、コロコロうんちが出やすいタイプもあります。
「コロコロ便=大腸がん」ではない?
コロコロうんちが出ると、「もしかして大腸がん?」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。しかし、コロコロうんちが出たからといって、必ずしも大腸がんとは限りません。
多くの場合、上記の生活習慣を見直すことで改善が見られます。
ただし、大腸がんは、進行すると便が細くなったり、下痢と便秘を繰り返したりといった症状が現れることがあります。
コロコロ便に加えて、以下のような症状がある場合は注意が必要です。
- ・便に血が混じっている(便潜血検査で陽性だった)
- ・便が鉛筆のように細くなった
- ・急に体重が減った
- ・強い腹痛や吐き気、嘔吐がある
これらの症状がある場合は、自己判断せずに、一度、消化器内科を受診することをおすすめします。
コロコロうんちから卒業するための改善策
数日間のコロコロうんちであれば、まずはご自宅でできる簡単なことから始めてみましょう。
こまめな水分補給
1日に1.2Lを目安に、こまめに水を飲む習慣をつけましょう。特に、起床時にコップ1杯の水を飲むと、腸の動きが活発になります。
食物繊維を摂る
海藻や果物、きのこ、根菜類などをバランスよく食事に取り入れましょう。ヨーグルトやオリゴ糖も腸内環境を整えるのに役立ちます。
適度な運動
ウォーキングや軽い体操を日課にしましょう。お腹のマッサージも効果的です。
ストレスケア
十分な睡眠や趣味の時間を作るなど、心と体をリラックスさせる時間も大切です。
心配な時は当院にご相談ください
コロコロうんちは、多くの場合は生活習慣の改善で良くなります。しかし、もし症状が長く続く場合や、気になる症状がある場合は、過敏性腸症候群や大腸がんなどの病気が隠れている可能性も否定できません。
特に、40歳以上の方は、症状の有無にかかわらず年に一度の大腸がん検診(便潜血検査)を、ぜひ受けてみてください。当院では、患者さんの負担に配慮した大腸内視鏡検査もご提供しています。
どうぞ、おひとりで悩まず、お気軽にご相談ください。