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芸能人の熊谷真美さんも激痛に苦しんだ!アニサキス症の恐怖と正しい対処法

2025.08.06

皆さん、こんにちは。
きなが内科・内視鏡クリニックです。
最近、俳優の熊谷真美さんがアニサキス症で激しい腹痛に襲われたというニュースが大きな話題になりました。早朝の激痛に耐えかねて救急病院へ行き、最終的に内視鏡検査で生きたままの寄生虫が摘出されたそうです。
「まさか自分が」と思いがちですが、アニサキス症は決して他人事ではありません。当院開院以来でも、胃痛で受診して当日胃内視鏡を行ったところアニサキスを認めたこともありますし、以前の職場では健診で偶然アニサキスを発見したこともあります。(よく聞くと、数日前に胃が痛かったとのこと)
今回は、熊谷さんの事例も踏まえながら、アニサキス症の症状、予防法、そして当クリニックで行う内視鏡検査について改めてお伝えします。


アニサキス症とは?なぜそんなに痛いの?

アニサキスはサバ、アジ、イカ、サケなどの魚介類に潜む寄生虫です。この幼虫が、生や加熱が不十分な魚介類を食べることで、胃や腸の壁に食い込み、激しい痛みを引き起こします。
熊谷さんも「こんなに痛いの。アニサキス」と語っていたように、その痛みは「キリキリと刺すような痛み」「経験したことのない痛み」と表現されることが多く、多くの人が想像する以上の激痛です。
また、アニサキスはアレルギーを引き起こすこともあり、じんましんや呼吸困難、アナフィラキシーショックといった危険な症状につながる可能性もあります。

日本海側でもリスクが増加?アニサキスを取り巻く最新事情

「日本海側の新鮮な魚だから大丈夫」という考えはもう通用しません。近年、地球温暖化による海水温の上昇などの影響で、これまで安全とされてきた海域でもアニサキス症のリスクが高まっていることが指摘されています。
どの海域で獲れた魚であっても、生食をする際には注意が必要です。

アニサキス症を疑ったらすぐに「胃カメラ」を

「生魚を食べた後、激しい腹痛に襲われたけど、下痢や嘔吐はほとんどない」このような症状が出た場合、アニサキス症を強く疑う必要があります。
熊谷さんの場合も、夫の的確な判断と迅速な行動、そして「胃カメラの名手」とされる医師のもとを訪れたことが、早期の回復につながりました。
アニサキス症の診断と治療には、内視鏡検査(胃カメラ)が最も有効です。
胃カメラで胃の内部を直接確認し、胃壁に刺さったアニサキスを鉗子(かんし)という器具で取り除きます。
原因となる虫体を取り除くことで、劇的に痛みが和らぐことが多いです。
当院でも、アニサキス症が疑われる患者様に対して内視鏡検査による診断・治療を行っています。

ご自宅でできる予防策の再確認

美味しい魚介類を安全に楽しむために、以下の予防策を再確認しましょう。

  • ・加熱処理: 70℃以上で数秒間加熱すれば死滅します。
  • ・冷凍処理: マイナス20℃以下で24時間以上冷凍すれば死滅します。
  • ・目視で確認: 白い糸状の幼虫がいないか、調理時にしっかり確認しましょう。
  • ・新鮮な魚を選ぶ: 魚を購入したら、なるべく早く内臓を取り除くことが大切です。

      注意!: 酢、醤油、わさび、塩ではアニサキスは死にません。しめ鯖も安心はできません。

      アニサキス症は、早期に適切な処置を行えば回復が見込める病気です。「もしかして?」と思ったら我慢せず、できるだけ早く当院のような内科・内視鏡クリニックにご相談ください。つらい症状から一日も早く解放されるために、適切な対処を心がけましょう。

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